荒涼とした砂漠が続く未来。空は灰色に染まり、どこまでも果てしない砂丘が広がっていた。少年タクトは、薄汚れたバンダナで顔を覆いながら、次の町を目指して歩いていた。「ここでくたばるわけにはいかない」と、自分に言い聞かせるようにつぶやく。突如、彼の前に全身を黒いローブで覆った集団が立ちはだかった。