朝、目が覚めたとき、リクは驚愕した。部屋の壁も窓から見える街も、すべてが絵画のような筆のタッチで描かれていた。「これ、夢かな…?」彼は手を伸ばし、触れた先が絵具のように柔らかく変形するのを見て、自分だけが元に戻せる力を持つことに気づく。彼の目には、塗り直せるパレットが浮かび上がる。